再演 ハウトゥー・サクシード 11月28日公演
ハウトゥーサクシード。
また今年も愛しのポンティに会えることになるとは。
詳しいレポは去年書いたので、今回は、最前列ほぼセンターという神席での体験記を残しておこうと思う。
チケットに記載された席は1階2列目。
舞台1列目は使用不可なので、実質上最前列である。
着席してまず感じたこと。
近いよ、近すぎる。
圧迫感すらあるぐらい近い。
舞台全体を見ようと見上げると、首が悲鳴をあげそうな勢いだった。
もう少し周りが静かだったら、舞台の準備音がよく聞こえそうだったが、残念なことに周囲でのお喋りのほうがよく聞こえた。
(コロナ禍でお喋り厳禁なはずだが)
私は、この最前列の雰囲気を、お喋りで潰してしまうのは非常に勿体ないと思った。
(まぁ、近すぎて興奮するのは分かる)
最前列の醍醐味は、まさに役者との距離感。
踊る度に伝わる振動。細かい仕草や表情。衣装の細部まで見ることができた。
まるで自分がステージに立っているかのような距離感に、私はハウトゥーの世界に入り込んだ。
アナグマとシマリスの試合シーンのダンスは、踊った後顔から汗が滝のようにドバドバ流れていた。他の役者さんももちろん汗は出ていたが、増田貴久の汗の量は尋常ではない。
鳴り止まない拍手の中、2回ほど汗を拭っていたが、そんなことじゃ止まらないのだ、増田貴久の汗は。
ダンスといえば最後のダンスシーンはそれはもう本当に圧巻で大感動だった。
涙してしまうほどの迫力ある力強いパワー。座席に伝わる振動が、よりそれを実感させる。
細部まで気を抜いていない彼のダンスは本当に素晴らしい。こんなに目の前で、本気で踊る増田貴久。フィンチになりきるとここまで出来るのか。
やり切った彼の笑顔は本当に自信に溢れていた。
感動で胸がいっぱいになると、本当に幸せな気持ちになる。
今回は去年の再演の為、基本的な内容は変わらないが、やはりカンパニーの皆さん凄い。コメディ感は増し、ダンスも歌もさらに魅力的になっていた。
特にバドには何度も笑わせてもらった。
まさにハウトゥーサクシードはエンターテイメントだ。胸がわくわくし、心が豊かになり、また明日頑張ろうという気持ちになる。
カンパニーの皆さん、本当にありがとう。
増田貴久の歌も、去年よりさらにパワーアップ。
何度もあの伸びる声に圧倒された。
本当に気持ち良さそうに歌うし、首筋に力が入ってるところも愛おしい。
どうしてあんなに素敵な歌声が出せるのか。
思った以上に大きいあの喉仏に何か秘密があるのだろうか。
愛おしいといえば、ローズマリーとのことを少し。
今回キスシーンは気にならなかったのだが、最前列が故、注目してしまったのは、ローズマリーを抱き寄せたり持ち上げる時の手の動き。
女性に優しく触れる彼の手は、細く、血管が浮き出て、爪は綺麗に切りそろえてあり、あの手で触れられるローズマリーに、多少嫉妬してしまったのはここだけの話。
ラストシーン終了後、もう一度幕があがってからの出演者紹介で、最後に現れる増田貴久。
陽気なポンティが、いきなりかっこいい決めポーズで現れたものだから、私は思わず声が漏れた。
え、かっこいい、、、
脳が瞬時に判断し、私の意志とは無関係に言葉を発してしまった。
声を出してはいけない空間だった為、改めてお詫びしたい。
私は、増田貴久にこの役が来たことが本当に嬉しい。
ファンだけじゃない、多くの人に、もっともっと見てほしい。
ぜひチケットが余っているという人は、ファンじゃない方を誘ってみてはいかがだろう。
歌に感情を乗せて歌う彼は、間違いなくミュージカルに向いている。
これからも沢山の作品と巡り会えますように。
今年も素敵な体験をありがとう。
一生忘れられない思い出を、ありがとう。
最後に余談。
私がここまで近い距離感で増田貴久を見たのは、人生で2度目。1度目は集まれチャンカパーナの握手会だ。
それ以降、ライブでも舞台でもこんなに近距離で、しかも長時間一緒に居られたこと、(一緒には居ないが)
本当に幸せだった。
一生の思い出になった。
ただ、、、1ミリたりとも気が抜けなくてものすごく疲れた。笑